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尿もれ… 原因と対策!

2021.09.16 | Category: 未分類



産後の悩みの一つとしてマイナートラブルと言われるものがあります

妊娠中から産後に尿漏れを経験するママさんたちも少なくありません

また、相談するにもなかなかできない部分でもあります

今回は尿もれにスポットを当てて説明していき原因と対処をご紹介します


なぜ起こるのか?


ホルモンバランスの急激な変化による筋肉のゆるみ、出産の際に引き伸ばされてしまうことによるゆるみ、経腟分娩において傷ついてしまいうまく機能しなくなるなど、骨盤底筋という筋肉の機能障害が産後の尿もれの主な原因と言われています

つまり、この筋肉の機能が低下または機能が消失した状態で腹圧が上がると起こってしまうことがほとんどです

例)笑う、咳、くしゃみ、息んだ時、立ち上がり、起き上がりなど

日常生活の中でもふとした瞬間の出来事が多いため症状があると非常に気になります

具体的にはどこが機能低下していくのでしょうか?


尿もれに関する筋肉


内外尿道括約筋

恥骨直腸筋

通常この筋肉には程よい緊張がありますが、産後に筋肉が緩んだ状態や傷ついた状態だとうまく機能しないことがあります

産後の尿もれの原因のほとんどはこの筋肉たちの機能が低下してしまっているため引き起こされてきます



帝王切開でも注意が必要です

帝王切開では骨盤底筋への損傷リスクが非常に少ないもののホルモンの働きや赤ちゃんを産もうとする体の働きや仕組みで骨盤底筋自体は緩んでいるので100%起こらないとは言い切れません!

帝王切開であっても絶対安心という訳ではないのです!


尿もれの種類


腹圧性尿失禁


お腹に力を入れたとき、咳くしゃみなどで腹圧がかかった時に起こるものです

妊娠最終期から分娩後の数週間に好発します

通常数週間~2,3か月ほどで治まっていきますが症状が継続することもあります

また、閉経後の筋力低下により再発することもありますのでこの部分のトレーニングは今後もためにも必要になってきます

不安定膀胱による尿失禁


少量の尿に対してでも過剰に尿意を催します

尿道括約筋の収縮が不完全なため起こってしまう切迫性尿失禁

尿道括約筋の収縮が全く起こらない完全尿失禁

これに関しては排尿反射の神経系に障害が起こっている可能性があります

これらに対して、尿もれのエクササイズを行っても改善が見られない場合は医学的な治療が必要になってきます


対処


不完全な排尿をなくす


妊娠中は頻繁に尿意を催すためすぐにトイレに戻ることも多かったかもしれません

どうせすぐトイレに戻るだろうと、無意識に排尿を完全に終わらせない癖がつき始めてしまいます

膀胱を完全に空にせず残留させることが習慣になってきてしまいます

無意識での出来事なので気づくことも難しく、この習慣を続けてしまうことによって頻尿、最悪尿路感染のリスクをたかめてしまいます

排尿を完全に終わらせるための時間をしっかりとり、ついてしまった癖を治すことが必要です

排尿のための腹圧のかけ方


忙しく時間に追われていると排尿時に大きく腹圧をかけてトイレを早く終わらせようとしてしまいがちです

しかし自然の排尿には必要のないものであり腹圧をかけすぎる癖がつくと膀胱の収縮もうまくできなくなってきてしまいます

排尿は力を入れることなく自然にされるがままするのが好ましいです

尿道が弛緩された状態が続くと膀胱は収縮してきます

できるだけ腹圧をかけた排尿は避け、かけるとしても最小限にとどめる努力をしましょう

意識として尿を押し出す考えをなくすことが大切です



まとめ


骨盤底筋の機能の低下により引き起こされてくることはもちろんですが妊娠中に変な習慣を癖づけてしまったり、日々の忙しさに追われ排尿時に腹圧を強くかけ早く終わらせようとしてしまうことでより症状を悪化させてしまいます

すべての原因が今紹介したものという訳ではありません

体の変化のみならず、生活習慣によってなかなか治まらない状況になっていることもあるため今一度自身の習慣を振り返ることが必要です

今回ご紹介するエクササイズは骨盤底筋の訓練の運動になります

授乳中や手の空いた時間にできるものなのでぜひやってみてください!

1.あぐら、椅子に座ります

2.床にタオルがあると想定してそれを膣で挟み体の中心に引き上げるようなイメージで力を入れていきます

3.力の入れ方がよくわからない場合は丸めたタオルを股に入れその上に座り同じように力を入れます

4.圧迫されると力の入り方や入れ方がわかりやすくなります

動画を参考にぜひやってみてください!


https://youtu.be/UEu27KDTfoE