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こどもの肘の脱臼?!(肘内障について)

2018.05.27 | Category: 未分類

こんにちは
院長の石神です!

本日は十数年ぶりに、としまえん遊園地に行って来ました

実は、当院を開業する前に勤めていた整形外科が豊島園駅のすぐ近くだったので、いつか行こういつか行こうと思っている間に結局一度も行くことなく退職してしまい、行けずじまいでした…
十数年経つと流石に記憶も薄れていて、初めて行く感覚を味わえました(笑)

園内は日曜日ということもあって親子連れが多かったです

こどもの手を引いて歩いてるお母さん、お父さんを見ていると、ついつい職業柄心配してしまうことがあります…

それは肘内障です!

肘内障とは、こどもの手を親がひっぱって発生することが多い。
(手をついて転倒した場合に発生することもある。)



なぜ発生してしまうかというと、6歳以下の小児では肘の関節を構成する骨の一つである橈骨という骨の一部(橈骨頭)が未完成で、手を強く引っ張ることで橈骨頭が輪状靭帯から外れてしまうになります。(いわゆる亜脱臼)

症状としては、患部の痛みを訴えるが、 腫れや、発赤、皮下出血などはみられないことが多く、痛みから腕を全く動かせず、ダラーんとしている状態のため、肩が脱臼したと親御さんは勘違いします。


怪我の発生機序が腕を引っ張った、であれば骨折などとの鑑別は難しくありませんが、手をついて転倒したなどの場合は骨折などとの鑑別も必要となります。
当院では骨折などとの鑑別に超音波観察器を用いて鑑別することがあります。



実際は嫌がって触らせてさえくれないことが多いですが.....😅

治療としては徒手整復といって、亜脱臼した橈骨を元に戻す治療を行います。
軽い力でほとんど痛みもありませんし、僅かな時間で終了します。
整復後はとくに固定も必要ありませんし、リハビリも必要ありません。
稀に癖になって外れやすくなる子もいるので、その場合は数日の固定と数回の通院が必要になります😅

6歳くらいまでは橈骨頭が未完成で外れやすくなっていますので、お子さんの腕を強く引っ張らないようにしてください!

また万が一上記の様な症状で肘内障かな?と思われる方は当院へご相談下さい!
サイトのLINE画面より当院のアカウントを友だち追加していただき、お問い合わせ頂ければ夜間でも対応させていただきます。