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肩関節の脱臼⁈

2018.09.24 | Category: 未分類

こんにちは
彩り整骨院院長の石神です。
最近ではようやく猛暑が落ち着き、過ごし易い気温になってきましたね
ですが、季節の変わり目ですので風邪には気をつけて下さい

今回は、肩を脱臼した!と来院された患者さんがいましたので、その事についてレポートしながら肩関節の脱臼について解説しようと思います!

48歳男性
自宅で肩をぐるぐる回していた際に脱臼して来院
以前にも(30年ほど前)脱臼の既往歴あり
肩の痛みと、吐き気、手の痺れ(軽度)を訴えていました。



赤丸で囲んである部分が凹んでいるのがわかると思います。
本来はこの部分に上腕骨があり、凹みはありません。
ですが、上腕骨が肩関節から外れて前方(胸に向かって)に脱臼していることが疑われます。

肩関節の脱臼で最も起こりやすい前方脱臼です。
肩関節の前方脱臼では①烏口下脱臼と、②鎖骨下脱臼の2種類があり、今回の患者さんは、視診、触診、検査の結果、①の烏口下脱臼が疑われました


肩は様々な動き(曲げ(屈曲)、伸ばし(伸展)、上げ(外転)、下げ(内転)、捻り(外旋、内旋)etc...)ができる関節で、他の関節よりも可動性がある為、関節が抜けやすい構造になっています。
そのため、日常生活の中で、今回の患者さんの様に、いつもより大きく肩を回すなどの動作を行った時に、肩が外れる方がいます

肩関節の脱臼で厄介なのは一度整復してしまえば、ある程度痛みも落ち着き、腕を動かすことも出来てしまうのでご本人が治ったと思い、その後の処置を怠ってしまう事が多く見られます
その結果、再び脱臼が起こり、それが癖になってしまう事が多くあります。

今回、当院に来院した患者さんも数十年経ちますが、再脱臼ですので、関節を補う靭帯や関節唇が緩んでいる可能性がある為、一度MRIなどの細かい検査を受けた方がいいことをお伝えしました

当院ではMRIなどの細かい検査器はありませんが、外れた肩を整復(はめる)し、固定をする応急処置は行えます
この患者さんは以前に脱臼した時、整形外科で整復してもらったそうですが、その時は、何人かの看護師さんに羽交い締めにされながら医師に整復されたそうです
当院の肩関節の脱臼の整復は痛みのほとんどない整復法で整復させてもらったので、患者さんもびっくりされてました!


丸で囲んでいる部分にしっかり上腕骨が整復され凹みがなくなっています。
動かすこともできるようになりました。
整復後、整復前に感じていた、吐き気、痺れも落ちついたようです💦
固定はADLを考慮して内旋位で包帯、三角巾で固定してお帰りいただきました。

この様に急な脱臼や骨折、捻挫、打撲、挫傷(肉離れ)などのケガの処置やリハビリは整形外科勤務時代に数百例もの症例を経験し、確かな技術と知識を学んでいる当院にご相談ください!